パルシステムとコープデリの違いとは？どっちがいいか200人に聞いてみた

先にお伝えするとコープデリとパルシステムは優れた点と劣る点が交差しています。

選ぶポイントは各自の重視する点でどちらが優れているかです。

値段・品数・食品の質や離乳食など「私はココが重要」という点でどっちがいいか比べると「もやもや」が晴れる。

項目	パルシステム	コープデリ
エリア	東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟、福島、静岡、山梨	東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟
出資金	1,000~2,000円	500~1,000円
料金	０～270円	０～220円
割引制度	充実	かなり充実
品数	約1,000品	約5,000品
価格帯	スーパーより少し高い	スーパーに近い
離乳食	かなり充実	かなり充実
安全基準	国より厳しい自主基準	国の基準に準ずる
注文方法	5通り	5通り
支払方法	口座引き落し クレジットカード	口座引き落し

優劣を色分けしたので違いを視覚的に把握出来ると思います。

ご覧のようにパルシステムとコープデリは一長一短です。

両社を比べ、自分の求めるサービスに近いコープを選ぶのが良いと思います。

パルシステムとコープデリのどっちがいいか200人からリサーチ

先に示した比較表を見るとパルシステムとコープデリの違いはおおまかにわかると思います。

その上でアンケートから実際の利用者が選んだ決め手をチェックしてみましょう。

選んだ理由	パルシステム	コープデリ
知名度	38人	48人
親・友人が使っていた	22人	38人
添加物などの安全基準	39人	23人
値段が安そう	6人	10人
離乳食の充実	17人	26人
品揃え	22人	24人
その他	13人	5人
	おためしセット	おためしセット

パルシステムを選んだ人に多かった理由

パルシステムに決めた理由は食品の安全性や知名度を挙げるひとが多かったです。

離乳食の充実や品揃え、親・友人が使っていたと答えた人も一定数います。

コープデリを選んだ人に多かった理由

コープデリを選んだ人は知名度や親・友人が使っていたことを理由にする人が多いです。

離乳食の充実や品揃えを理由とする人も一定数いました。

どちらも選んだ理由は似たような結果です。

そこで今度は選んだ理由とその後の満足度をアンケートから統計しています。

パルシステムを選んだ理由とその後の満足度

アンケートでは概ねどんな理由で加入した人も満足しているという結果です。

期待外れと答えた人は少数意見ですが知名度や安さを理由にパルを選んだ人でした。

コープデリを選んだ理由とその後の満足度

コープデリも加入の理由によらず概ね満足しているという結果になりました。

期待外れと答えたのは2名でいずれも親・友人が利用していたことをきっかけに加入した方でした。

パルシステムとコープデリの違いとは

アンケートからパルシステムやコープデリを選んだ理由や満足度をある程度把握することは出来ました。

でも感覚的なものだけでなく実際の違いについて、裏付け確認もしておいた方が良いと思います。

具体的な違いをチェックする前に少しだけ自己紹介です。

尚、コープデリは私が2期ほどアンバサダーをしていたおうちコープと特徴のよく似たコープです。

尚、コープデリとの比較はあくまで中立的な目線で解説するので安心してください。

簡単な自己紹介はこのくらいにして各項目の違いを詳しく見ていきましょう。

配送エリアの違い

パルシステム	コープデリ
東京、神奈川、静岡、山梨、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、福島、長野、新潟	東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟

配送エリアはパルシステムが1都11県、コープデリは1都7県です。

出資金の違い

地域	パルシステム	コープデリ
東京	1,000円	500円
神奈川	1,000円	エリア外
千葉	1,000円	500円
埼玉	1,000円	500円
茨城	1,000円	500円
栃木	1,000円	500円
群馬	1,000円	1,000円
長野	1,000円	1,000円
新潟	1,000円	1,000円
福島	2,000円	エリア外
静岡	1,000円	エリア外
山梨	1,000円	エリア外

生協の利用には最初だけ出資金が必要です。

比較するとコープデリは地域によりパルシステムと同額、または少額ではじめられることがわかります。

料金の違い

パルシステム	コープデリ
0～270円	0～220円

生協の配達料は週ごとの注文金額によって変わり、一度の注文額が多いほど安くなります。

料金の幅や条件は両社とも地域によって異なりますが相対的にコープデリの方が安い傾向です。

尚、生協は近所の友人などとグループ配達にすると配達料の割引があります。

料金の名目は両社で異なりますが、比較では便宜的にどちらも配達料として記載しています。

ちなみに料金は通常プランでの比較ですがパルシステムはタベソダという特殊なプランもあります。

「タベソダ」は利用したときだけ料金のかかるプランなので不定期に利用したい場合などは便利です。

割引制度の違い

パルシステム	コープデリ
充実	かなり充実

コープでは子育て世帯やシルバー世帯、障がい者のいる世帯などに割引制度を設けています。

その条件や内容は相対的に見るとコープデリの方が良い感じです。

尚、割引は便宜的に4つの括りに分けていますが名称は両社で異なります。

各種割引の名称一覧

コープデリの割引名称

• 子育て世帯への割引
  • 赤ちゃん割引・子育て割引
• シルバー世帯への割引
  • シルバー割引
• 障がい者世帯への割引
  • ふれあい割引
• その他の割引
  • 自然災害割引
  • 免許返納割引

パルシステム

• 子育て世帯への割引
  • キッズ特典、ベイビー特典、ベイビー＆キッズ特典、ベイビー優遇、ぬくもりベイビー
• シルバー世帯への割引
  • シルバー特典、シルバー優遇、ぬくもりシルバー
• 障がい者世帯への割引
  • ハンズ特典、ハンズ優遇、ぬくもりハンズ、フリー特典
• その他の割引
  • 被爆者健康手帳所持者優遇
  • 自立支援医療費制度優遇
  • その他優遇

品数の違い

パルシステム	コープデリ
食品約770品目 生活用品約200品目	約5,000品

品数ではコープデリが圧倒的に豊富で好みにあった商品を選べます。

スーパーの代わりとして生協の宅配を利用するなら多くの中から商品を選べるのは魅力的です。

一方でパルシステムは厳しい安全基準に沿ったプライベートブランドの多い商品構成となっています。

また少ないと言っても1,000品近い品数なので不自由するほどではありません。

商品価格の違い

パルシステム	コープデリ
スーパーより少し高い	スーパーに近い

商品の価格帯は全体的にパルシステムの方がやや高くなっています。

コープデリは市販品や特価の商品も多く利用しやすい価格帯で庶民的といった感じです。

コープデリのカタログサンプルはこちら

パルシステムは厳しい安全基準を満たした商品なので比べてみると値段はやや高いです。

パルシステムのカタログサンプルはこちら

	パルシステム	コープデリ
たまご6個入り	214円	194円
大根1本	204円	192円
人参1袋	192円（500ｇ）	170円（400ｇ）
きゃべつ1玉	214円	181円
ほうれん草1束	214円	159円
お米5キロ	1,996円	1,706円
豚ロース薄切り100ｇ	296円	272円
豚モモ100ｇ	232円	206円
豚バラ100ｇ	273円	252円
鶏モモ100ｇ	159円	178円
鮭2切れ	408円	354円
しらす	387円	408円
エビ	1,078円（7～9尾）	753円（8尾）
納豆	138円	84円

スーパーでの買い物の代わりとして利用するのであれば少しでも安いコープデリ、食の安全を重視するならパルシステムが良さそうです。

パルシステムとコープデリで商品の価格帯を比較すると概ねコープデリの方が安い印象です。

離乳食の違い

カタログ名

パルシステム	コープデリ
yumyum （ヤムヤム）	きらきらBaby&Kids （きらきらベイビー＆キッズ）

発行頻度

パルシステム	コープデリ
毎週	毎週

品数

パルシステム	コープデリ
8ページ（品数の明示はなし）	8ページ（品数の明示はなし）

特徴

パルステムでは有機野菜を使った瓶詰があるなど安全への配慮は万全です。

中でも大きな違いは化学調味料不使用という点。

一方コープデリも、国産の食材が多いほか、添加物も出来るだけ少なくしている商品になっています。

どちらも子育て期間の割引があり、便利な離乳食を少ない負担で利用出来るのもメリットです。

安全基準の違い

放射性物質検査

パルシステム	コープデリ
牛乳や乳児用食品は国が定める基準の1/5。 一般食品は国が定める基準と同等から1/10。	国の定める基準で自主検査

参考：コープデリ放射能物質自主検査

参考：パルシステム放射能基準

残留農薬検査

パルシステム	コープデリ
残留農薬は国の基準の1/10以下を目標	国の定める基準で自主検査

参考：パルシステム理化学検査

食品添加物

パルシステム	コープデリ
国の認める添加物のうち24％は不使用。 国の認める1,545物質のうち実際の使用は約400物質。	国の基準に準ずる （一部は厳しい自主基準で対応）

参考：コープデリ食品添加物について

参考：パルシステム食品添加物の考え方

遺伝子組換え作物

パルシステム	コープデリ
原則不使用	国の基準に準ずる

参考：コープデリ遺伝子組換え作物についての考え方

参考：遺伝子組換え食品に対する方針

安全基準はコープデリよりパルシステムの方が厳格です。

コープデリは基本的に国の基準を尊重し、一部厳格な基準を設けながら自主検査をするというスタンスです。

厳格な独自基準を設けるパルシステムの商品構成はプライベートブランドが多く少数精鋭です。

注文方法の違い

パルシステム	コープデリ
電話	電話
注文用紙	注文用紙
ネット注文（ＰＣ）	eフレンズ（PC）
パルシステムアプリ（スマホ）	ポッケアプリ
タベソダ（スマホ）	ＬＩＮＥ

大きな違いはコープデリのLINE注文と、パルシステムのタベソダ（アプリ）です。

コープデリではLINEの公式アカウントとeフレンズを連携することでLINEトーク画面から簡単に注文することができます。

一方パルシステムのタベソダはアプリ完結型の注文方法で、利用した時にしか費用のかからない特別なプランです。

支払い方法の違い

支払い方法

パルシステム	コープデリ
口座引き落し	口座引き落し
クレジットカード

支払いサイクル

パルシステム	コープデリ
月払い	月払い

コープデリの支払い方法は原則口座引き落としのみとなります。（東京都内で利用できる指定日お届けコープのみ、クレジット・デビットカード対応）

尚、加入時に払う出資金については、ネット加入であればクレジットカードでの支払いが可能です。

一方パルシステムでは商品の決済もクレジットカードで支払えます。

パルシステムとコープデリの食品を比較

パルシステムとコープデリはそれぞれ異なるコンセプトを持って活動しています。

扱う商品はそのコンセプトを色濃く反映するものです。

パルシステム	コープデリ
独自基準を設けて安全性を重視するため基準をクリアするプライベート商品が多い。	国の定める安全基準をベースとし、価格重視で求めやすい商品を豊富に揃えている。

実際の商品で比べるとその違いもわかりやすいと思います。

ミールキットの比較

パルシステムのミールキット

パルシステムのミールキットは産直や国産のものを使用しています。

遺伝子組換え原料の分別の有無が記載されているので気になる方には手に取りやすいです。

カタログは毎週3ページでほとんどが冷蔵品。

価格帯は800～900円前後の商品が多く掲載されています。

コープデリのミールキット

コープデリのミールキットは種類が豊富でボリュームを選べる商品もあるのが特徴です。

カタログは4ページにわたり900～1,000円程度の商品が多く掲載されています。

東南アジアのメニューなどもあり定番から一風変わった料理まで楽しめるのがポイントです。

たまごの比較

パルシステムのたまご

種類は少ないですが全て産直や平飼の卵となっています。

餌に使うとうもろこしが非遺伝子組み換えかも記載されていて安全性が目にみえるのも安心材料です。

鶏舎は光と風が入る環境で親鶏の健康を配慮して飼育されています。

コープデリのたまご

産直卵を4個から注文出来、10度以下の冷蔵で配達してくれるため保存環境も安心です。

牛乳の比較

パルシステムの牛乳

扱う種類は少ないですが一般的な超高温殺菌ではなく低温殺菌の牛乳を揃えています。

低温殺菌の牛乳はサラッとした口当たりで甘みを感じる仕上がりです。

コープデリの牛乳

コープのオリジナルブランドから、一般的なスーパーにあるおいしい牛乳まで種類豊富な取り扱いです。

お手ごろ価格の牛乳もあり選択の幅は広くなっています。

野菜の比較

パルシステムの果物・野菜

冷凍のカット野菜も含め4ページにわたって掲載されています。

1ページは産直野菜、1/3ページは有機野菜のコーナーです。

産直野菜は化学合成農薬、化学肥料を慣行栽培基準の1/2以下で育てたお野菜（エコチャレンジ）が多く掲載されています。

また有機野菜は基本的に化学合成農薬、化学肥料不使用の野菜（コアフード）です。

コープデリの果物・野菜

7ページにわたって掲載されていてかなり豊富なレパートリーです。

普通の野菜からオーガニック野菜、カット野菜まで販売しています。

お肉の比較

パルシステムのお肉

豚肉は1.5ページ、牛0.5ページに鶏肉が1ページ分掲載されています。

冷蔵が多めの豚肉は国産飼料用米を配合した飼料で育てるこめ豚や産直豚がメインです。

牛肉は冷蔵と冷凍が半々くらいでほとんどが北海道産直となっています。

鶏肉は冷凍のみですが全ての産地で抗生物質・合成抗菌剤を添加しない飼育です。

コープデリのお肉

切り落としのお肉から味付け済みの加工肉まで豊富です。

豚肉、牛肉は鮮度の大事な冷蔵の商品も扱っているのもポイントだと思います。

お米の比較

パルシステムのお米

お米はコアフードやエコチャレンジがほとんどで化学合成農薬や化学肥料にできるだけ頼らない農業に取り組んでいます。

生産者を応援する予約登録米は18万人が利用して作る人と食べる人で支えあっています。

コープデリのお米

指定産地のお米のみを販売しているためどこで誰が管理するお米かわかります。

値段もスーパーと引けを取らない価格のものがあるのがポイントです。

パンの比較

パルシステムのパン

8割程度はプライベート商品で遺伝子組換え原料の不使用の商品が多めです。

PBのパンはイーストフード、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤などの添加物を使わない製法となっています。

コープデリのパン

食パンから菓子パンまで豊富な種類を扱っています。

全粒粉やライ麦使用のパンもあるので、健康志向の方でも色々と選べそうです。

パルシステムとコープデリの違いからわかること

パルシステムとコープデリは比べてみると随所に違いがありました。

どちらにすべきか迷うなら重視する点を念頭に考えると良いと思います。

パルシステムをおすすめする人

パルシステムの強みは充実した離乳食や厳格な基準による安全への取り組み、支払方法の利便性を挙げられます。

一方で料金の安さや品数などはコープデリに少し劣ります。

コープデリをおすすめする人

コープデリの強みは料金や商品価格の安さ、品揃えの豊富さです。

その他も十分な内容ですがパルシステムと比べれば少し劣ります。

＼ 選べるセットは最大69％オフ ／

パルシステムとコープデリを併用するのもあり

パルシステムとコープデリはどちらにも長所があり充実した生協です。

そこで2つを上手く使い分けるというのもありなのかなと思います。

その方法はこの記事でも度々触れたパルシステムにあるタベソダというプランの利用です。

タベソダは利用した時だけ配達料が発生するので欲しい時、欲しい物だけ頼めます。

パルシステムとコープデリはどっちがいい？（まとめ）

パルシステムとコープデリはどちらも人気のある大きな生協です。

迷ったときは重視する点でどちらが優れているかを見極めると選びやすくなると思います。

両社の違いを強みと弱みに分けると次のような感じです。

パルシステム

コープデリ

SNSでは「パルシステムとコープデリを迷い続けて数カ月」なんていう人も見かけました。